はじめに
ポケモンの歴史探訪が趣味の一つなので、昔の文化の一つとして「改造ポケモン(ハックロム)」を今更始めてみました。
本記事はその方法を自分用のメモがてら解説したものです。
注意!
本記事はGBAデータにパッチを当てることで、ファンメイドの二次創作ゲームを楽しむ方法の解説記事です。
プロアクションリプレイを使ったりするような、いわゆる「チート」の解説記事ではありません。
このようなチートは推奨されない行為ですのでご注意ください。
また、ハックロムを正面から100%推奨する立場は取っていないつもりです(ハックロムは違法?の項目参照)。
そちらについても併せてご理解の上でお読みください。
目次
改造ポケモン(ハックロム)とは?
一応定義しておきます。
ウィキペディア小見出し辞書を見ると、
「ゲーム内容を専用のツール、またはバイナリを直接書き換えるなどして改造したもの」
と書かれていました。
要するに、元の発売されているゲームから少し内容をアレンジした二次創作作品です。
ゲーム内のグラフィックやメッセージの書き替え、マップや難易度の変更などが行われます。
前述の「チート」行為と区別するために、本記事では「ハックロム」という言い方で統一しておきます。
GBAのハックロムは違法??
自分で行うにあたって、一応調べました。
GBAハックロムが流行ったのは2010年代くらいだと思うので、その当時が緩かっただけという話も、もしかしたらあるかもしれません。
結論から言うと
「コピーブロックが掛かっていないゲームかつ、データを吸い出したカセットの現物を所持しており、自分一人だけで楽しむ分にはは問題なし」
「ただし、グレーゾーンに変わりはないので、内内でこっそりと楽しむべき」
という認識を僕はしています。
これで確定とは言いませんが。
エミュレータがよく違法といわれるのは、ゲームの元データ自体をダウンロードしてしまうからです。
これは違法アップロード/違法ダウンロードにあたり、警察のお縄になります。
また調べて出てきた限りだと、
「データをコピーしたものを友人や家族などに渡す」のもアウトとのことでした。
この辺りを総合して、遊んでいるデータのカセット現物をお守りとして持っていればまぁギリセーフなのかなと判断しました。
例えば家族で遊ぶにも、同じデータを共有するのでなければデータの数だけ現物カセットを用意する必要がある、みたいな感じ。
で、コピーブロックに関してなのですが
こっちが調べても見つからなくて困っていました。
みんなやってるにもかかわらず、調べても一切その手の話が出てこないので、
ポケモンにおいては大丈夫かな……?とは思っているのですが、確証が持てていません。
本記事を閲覧して始める場合は、自己責任の下でお願いします。
なんにせよ、ゲームの元データ自体は
絶対に自分で吸い出したものを使ってください。
元データをインターネットの海からダウンロードするのは完全ブラック、もっての他です。
吸い出し機はそれなりにお値段しますが、ハックロムを遊ぶ上では必須です。
また違法云々以前に安全性の問題も一応注意。
当たり前ですがパッチするipsファイルも十分注意の上でダウンロードしましょう。
以上のような理由から、
本記事はハックロムを正面から推奨するための記事ではありません。
こういう遊び方もあるらしいということを知った人向けの記事ではあるのですが、あくまで個人用メモです。
0:準備するもの
必要なものは以下の通り。
- データをパッチするPC
- GBAデータ吸い出し機
- USB Type-Bのケーブルもいるかも
- パッチを当てるROMカセット(エメラルド・ファイアレッドなど)
- 遊ぶ機体(スマホ・PCなど)
- パッチを当てるソフト
PC
PCは必須です。スマホだけでは完結しないので注意。
吸い出し機
GBA吸い出し機は、Amazonに転がってるのそのままとかだとちょっと怖いので、専用サイトで調べてからのほうがいいです。
僕が使ってたやつ(の後継品)は↓これ
↓のサイトで見つけました。
www.gamebank-web.com
僕が使ったやつは、USB TypeBという普段見ないケーブルが必要でした。
プリンターとPCをつなぐケーブルがそれであることが多いっぽく、僕はそれを流用しています。
パッチを当てるROMカセット
パッチを当てるROMは、遊びたいデータのパッチ配布サイトにて紹介されているのでそれを用いてください。
参考として最も有名なハックロムでは
「アルタイル・シリウス」→元データ:エメラルド
「ベガ」→元データ:ファイアレッド(リーフグリーンは×)
なようです。
GBAももう昔のソフトなので、その辺のBOOKOFFとかにはGBAコーナーがないこともしばしば。
結構探すのには苦労しました。
スマホ・PC
「エミュレータ」と呼ばれる、GBAのデータを動かすソフトが入れば何でも。
エミュレータは後で紹介します。
パッチを当てるソフト
ハックロムのデータは、元のデータに加工を施すことで完成します。
この、加工部分を記したファイルのみが配布されているので、
加工部分データを元に実際に加工をしてくれるソフトが必要になります。
僕が使ったのは「WinIPS」↓です。
rarファイルという圧縮形式でダウンロードされるので、
専用の解凍ツールが必要になります。
7-Zipとかでいいと思います多分。
1:GBAのデータを吸い出す
したらば、まずGBAのデータを吸い出していきます。
吸い出し機にカセットを入れて、PCと接続。
USBのデータを見る要領で、データを確認します。
「POKEMON.GBA」が該当ファイル。
2:パッチのダウンロード
パッチする元データ、ipsファイルをダウンロードします。
遊びたいデータの配布先からダウンロードしてください。
たぶんZipファイルなどなので、解凍がわからない場合は適当に調べてください。
参考までに、アルタイル・シリウス・ベガはこちらから。
w.atwiki.jp
3:パッチを当てる
WinIPSを使っている前提で話を進めていきます。
まずはWinIPSを起動。
こんな画面に。
上の「IPSファイル」に、ハックロムのIPSファイルを。
下の「パッチするファイル」に、元のデータ「POKEMON.GBA」をそれぞれ参照します。
「適用」を押して、「はい」を押すと完了です。
これで、IPSファイルが入っているほうのフォルダに、
「IPSファイルと同じ名前のGBAファイル」ができています。これが遊ぶデータです。
僕はパッチを当てた後にそのまま「POKEMON.GBA」を使って、パッチされてない!なんで!と騒いでいました(一敗)
4:スマホに入れる
どうにかしてスマホに移さねばなりません。
僕の場合はGoogleドライブ上にデータを一時保管して、スマホからGoogleドライブにアクセス、データを拾いました。
共有リンクも作っていないしGoogleドライブに一時的に保管するのは多分セーフだと思うんですが、もーしかしたら違法アップロードの可能性があるかもしれない。セーフだよね……?
その他、メールで送るとか、MACとiPhoneならAirDropするとか。
とにかくどうにかしてスマホにGBAデータを送ります。
PCでそのままやる場合はこの工程は要りません。
5:スマホ・PCにエミュレータを入れる
GBAファイルを起動する、エミュレータを入れます。
僕が使ったスマホのエミュレータは↓これです
https://apps.apple.com/jp/app/xone-nds-gba-%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF/id6498951014?at=10l8JW&ct=hatenablogapps.apple.com
もしかしたらスマホによっては正常動作しないかも(一敗)
その場合は↓これを使ったら僕はうまくいきました。
XONEの前提で話すと、
開いたら「インポートして続ける」から遊ぶGBAファイルを選択すればOKです。
困ったときの確認事項
パッチ適用されてなくて、元のデータが起動しちゃう
データを間違えていませんか?
パッチしたデータを作成したのに、パッチする前の元データを参照してしまっている可能性があります。
僕はそうでした。
画面真っ白のまま起動しないことがある?
ipsファイルは、作成者が想定した元データにパッチしないとうまくいきません。
例えばデータの初期版を作成者が想定して作っていて、自分の手元にあるものが一回アップデートを挟んだ後期版だったりすると動かなかったりします。
大体のパッチは初期版を参照していると思うので、初期版を探さないといけないかも。
軽く調べてみると、一応ダウングレードパッチなるものも存在しているみたいですね。
一回このパッチを当ててから、改めてハックロムのパッチを当てるみたいな流れでいけるっぽい?
僕はやってないので自己責任ですが、やってみたらいけるかも。
ダウングレードパッチが合法なのかは詳しく調べてないので保証しません。
おわりに
こういうデータの規制が緩かった当時というのもあるかもしれませんが、昔はこんな文化があったらしい。
冒頭で述べた通り完全推奨しているわけではありませんが、どうしてもやりたいという人の参考になれば幸いです。