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【物語?】浅葱詩郎高等学校GBL部

浅葱詩郎高等学校GBL部

めらめらと、燃えるように西の空が輝く暮の空。

夜までの最後の輝きを必死に生きようと、青少年たちは各々の活動に精を出す。

浅葱詩郎高等学校においても、終業の鐘がとっくになった後の校舎は活気で溢れていた。

中でもひと際異彩を放つ集団が、400mトラックの陸上コートを走っていた。

「GBL部~~~」

「「「「「ファイ! オー! ファイ! オー!」」」」」

浅葱詩郎高等学校、GBL部。

20歳にも至らない若さでWCS進出者が何人も出る、GBL部の名門校であった。

部員17人全員が、スマホを片手に持って陸上トラックを周回する。

決して前を向くことなく、画面を注視し続ける。

地域に響き渡る声量で雄たけびを上げながらの対戦であっても、部員たちは技回数のカウントを怠らない。

それが例え、ヌメルゴンのりゅうのいぶきであっても。

GBL部の練習は、走りながらの5戦1セットから始まる。

最長で一日100戦、8時間程度潜り続けなければならないGBLという競技において、体力は必要不可欠である。

17人全員が1セットを潜るまで、ランニングは続く。

「よし、全員1セット終えたな」

クリップボードを片手に、部室からコーチが顔を出した。

「1-4をした者、挙手ッ!」

「「「はいッ!!!」」」

3人の部員がまた手を振り上げる。

コーチの目が激しく燃えた。

「1勝はできたと抜かるなッ! 2-3にはならなかったか、3-2にはできなかったか、よく反省するようにッ!」

コーチは怒る。

GBL部に、負け越しは許されない。

「次ッ! 0-5をした者、挙手!」

「はいッ!!!」

一人の生徒が高々と手を振り上げた。

「よくやったッ! 最後まで不利対面への勝ち筋を追い続けろッ!」

0-5に勝る苦痛はGBL部には存在しない。

だからこそコーチは決して0-5叱らない。

0-5より下はない。

0-5したらば、あとは上がるだけ。

「ヨシッ、それじゃ今日はマネロ横跳びから始めるぞ」

マネロ横跳び。

最も技回数が数えにくいサイコウェーブの技回数を数えながら、同じテンポで反復横跳びを行うトレーニング。

GBLにおいて最も基本となる、0.5秒1ターンの感覚を養うためのものである。

まるでGBLでの選出を表すかのような反復横跳びの3本線に、17人全員が跨った。

コーチが前に持ってきた大画面モニターには、カラマネロとクレセリアが対面しているフレ戦の映像。

実際にコーチがスマホ2台をタップし、横跳びのリズムを作り出す。

「よーい……始めッ!」

合図に合わせてコーチがスマホを突けば、それに合わせて34本の鍛え抜かれた脚が地を叩く。

コート中に一糸乱れぬ足音が響き渡った。


………………

…………

……





眠いのでおしまい。




Q.浅葱詩郎って何ですか?
とりあえず現実にない高校名にしなきゃなと思って適当に頭に思い浮かんだワードを二つくっつけました。


いや誤解されると困るんですけど、普段はこんなふざけたお話書いてません。


この辺とか結構真面目に書いたのでこっちを読んでください本当に

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